【ロンドン桐野耕一】初訪問のバルト3国に加え、学術的な記念行事への出席のためスウェーデン、英国を訪れた天皇、皇后両陛下。21日からの欧州訪問は、従来の国際親善だけでなく、20代からハゼの分類学を研究してきた天皇陛下の研究者としての一面を強く印象付けた。
スウェーデンと英国それぞれから生物学者リンネの生誕300年の記念行事に招かれたのは、これまで約30の論文を発表しハゼの新種を発見するなどしてきた学術的な功績があったからだ。訪問最終日の29日にあった英国での基調講演では、文案を練るため訪問中も日本に問い合わせを続けたといい、内容が固まったのは前日だった。
今回の訪問のもう一つの特徴は、両陛下を国賓として招いた国が一つもなかったことだ。国賓だと晩さん会を催すのが国際的な礼儀。しかし、10日間に5カ国を訪問し、特に、バルト3国では1日に一つの国を回る厳しい日程だったため、深夜までの行事は、両陛下にとって体力的にも厳しいとの判断からだった。
しかし、国際交流の場が以前の外国訪問より少なくなったわけではない。バルト3国では、独立時に犠牲になった人たちの遺族や日本語を学ぶ学生、集まった市民に時間をかけて話しかけた。市民らからは「こんなに話していただいて幸せ」「本当に優しそう」との声が上がった。
毎日新聞 2007年5月30日 10時37分 (最終更新時間 5月30日 14時08分)
本当にいまや一国だけでは物事が進まない時代がやってきているので、ますます皇室の役割は重要でしょうね。
日本の印象を良くしていただいているのではないでしょうか?